青汁とは?野菜ジュースやグリーンスムージーとは何が違うの?

青汁とは?野菜ジュースやグリーンスムージーとは何が違うの?



「青汁」が体によいとよく聞きますが、そもそも青汁とは何なのでしょうか。普通の野菜ジュースなどと同じもので、色が緑色の野菜だけを集めたものじゃないのか、別に特別扱いしなくてもいいのでは?、などと疑問もあるかと思います。

ここでは、まず、青汁というものについて理解を深めていって、実は奥が深いものだということを知ってください。


青汁ってどんな飲み物?

青汁は最近できたものではなく、西日本で戦前から飲まれていた「郷土食」のようなものでした。特に戦中、戦後間もないころは食べ物自体が不足していましたから、当然野菜も不足していたわけで、ビタミンやミネラルが不足していました。

そんな中で通常ならば、あまり料理や生食に使わない、青菜のしぼり汁に注目が集まりました。青菜はまずいですが、ビタミンなどの栄養価は豊富です。豊富な栄養を含む万能飲料としてその地域では有名になりました。

それを商品化したのが元祖の青汁です。当時は「ケール」という青菜(葉物野菜)のジュースをそう呼びました。

そこからさまざまなメーカーが改良を重ねて、ケールだけではなく、大麦若葉やブロッコリー、小松菜などメーカー独自の配分で青菜のジュースを混ぜたものが販売されます。メーカー、商品によって、入っている野菜、入っていない野菜に違いがあります。

90年代からの健康ブームであの「まずい!」とCMが逆に「健康によさそう」というイメージを生み、ヒットして全国区の健康食品として定着しました。


青汁の特徴

それってミックス野菜ジュースじゃないのか、と疑問に思う人もいるかもしれません。「青汁」という名前自体、どこかのメーカーの商標でもありませんし、これが「青汁」かどうかを審査する団体もありません。

結論をいいますと、「青汁」と名乗って販売することは、どこのメーカーの商品でも可能です。極端なことをいうと全然青くない野菜のジュースでも「青汁」と銘打って販売することも可能です。ただし、実際は消費者に「青汁」と認識されないと思いますので、意味はないと思いますが、厳密は分類はないということです。

実際のところ「青汁」と名乗っている商品は

・栄養価の高い葉物野菜、緑黄色野菜限定
・原材料も丸ごとすりつぶす(繊維も取り除かない)
・加熱処理をしないものもある
・粉末状のもの(水で溶く)もある

という特徴があります。


青汁の原料



葉物野菜といってもいろいろあります。青汁に使わなければいけない野菜というのはなく、青汁の代名詞である「ケール」が含まれていない青汁も販売されています。

例として、以下のような原料を青汁として使っているところが多いのですが、これ以外のものが入っているものもあります。

・ケール
・明日葉
・大麦若葉
・クマザサ
・桑の葉
・ゴーヤ
・長命草
・クロレラ
・キダチアロエ
・ヨモギ
・ブロッコリー
・小松菜
など

ブロッコリーと小松菜はともかく、ほかは普通あまり食べないか見慣れないものばかりですよね。これがまずいけれども栄養価の高い葉物野菜ということになります。


青汁の効果について

青汁にはビタミンやミネラルなどが豊富に含まれている葉物野菜を飲みやすくしたものなのですが、実際にその栄養素はどのような効果があるのでしょうか。


以下に代表的な栄養素とその効果を述べていきます。

ビタミンB群



ビタミンB1、B2、B6、B12まで存在して、それぞれ効果は少し異なりますが、ざっくりいうと、皮膚や細胞の新陳代謝を活発にして、病気の予防や美肌によい効果があります。新陳代謝が活発でないと、体のエネルギーが出ませんので、すべての活動の源ともなる重要な栄養素です。

さらに細かく各ビタミンBの効果を書くと以下のとおりです。

1.ビタミンB1

疲労回復効果があります。炭水化物の代謝を助けてエネルギーを作り出します。代謝が活発になれば、皮膚や細胞の入れ替わりもスムーズに行われ、シミやニキビができにくくなります。体を動かす場合、炭水化物や脂肪からエネルギーに変えるために役に立ちますので、多く摂取したいものです。

また、脳の中枢神経や筋肉を正常に動かすためにも役に立ちます、運動神経を良くしたい人や、認知症の予防にも効果があるといわれています。

2.ビタミンB2

皮膚や粘膜の成長に役に立つ栄養素です。これがないと、口内炎などが起きてしまうほか、実際の年齢以上に肌が老化してしまいます。アンチエイジングのためにも是非とも摂取したい栄養素です。

3.ビタミンB6

特に女性におすすめのビタミンです。美容効果が高く、皮膚や粘膜の維持に役に立つほか、女性ホルモンの分泌を安定させる効果もあります。正常に女性ホルモンが分泌されること→美肌、バストアップ等女性らしい美しさの維持につながりますので、これもまた重要な栄養素です。

また、抗アレルギー作用や精神安定作用もあり、うつ病などを予防したり、花粉症などのアレルギーを抑制するなど、健康面での予防効果もあります。


これらビタミンB群は水溶性ビタミンと呼ばれ、過剰に摂取しても基本的には排出されるので問題ありません。ただ、あまり過剰だと副作用が出る人もいますが、青汁を1日1~2杯飲む程度では過剰にはなりません。そこで何か症状が出た場合、過剰摂取ではなく、青汁成分の何かに対するアレルギー反応の可能性があります。


3.ビタミンB6

ビタミンBの仲間

ビタミンB○○とはあまりいいませんが、ビタミンBの仲間の栄養素も青汁には豊富に含まれます。

1.葉酸

妊婦さんがお腹の赤ちゃんのために多く摂取することが求められている栄養素です。造血効果があり、健康な血を造ることができます。逆にいうと貧血予防効果があります。赤ちゃんが先天的な障害を持って生まれるリスクを減らす効果もあり、妊活→妊娠中は是非とも摂取したいものになります。

そのほか、うつ病などの精神疾患の予防効果もあり、日常的に摂っておきたい重要な栄養素です。

2.ビオチン

皮膚や髪の毛の健康を維持し、美肌や抜け毛防止に効果があります。また、血糖値を下げたり、アトピー性皮膚炎などを抑えるなど抗アレルギー作用もあります。

3.ナイアシン

これも皮膚や粘膜の生成を助けるため美容に効果があります。また、脳神経にもよい効果が期待でき、頭が冴えます。アルコールの分解の際にも消費されるため、アルコールに弱い人やお酒を飲む人にもおススメの栄養素です。

4.パントテン酸

エネルギー生成に役に立つ酵素の原料になるほか、動脈硬化の予防にもつながります。動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞といった重大疾患や、高血圧など生活習慣病のリスクを高めますので、その予防の意味でもパントテン酸は必要です。


これらも水溶性ビタミンです。あまり気にしなくてもいいと思いますが、何かあったら医師に相談しましょう。


ビタミンC

有名なビタミンですが、これも青汁に含まれます。美容と健康両面から非常に重要なものになります。

まず美容について。ビタミンCは美肌のために必要な、肌のコラーゲンの生成に重要な役割を果たします。ビタミンCがあることで、うるおいのある若々しい肌を維持できます。化粧水などにはわざわざビタミンCが添加されているくらいですので、それを体の内側から摂り入れることには大きな意味があります。

次に健康面です。風邪をひいたときにビタミンCがよいといわれるのは、免疫能力が高くなるからです。ビタミンCによって外部からの細菌などの侵攻を防ぐことができますし、がんなどの病気になるリスクも下げることができます。


カロチン

「βカロチン」と呼ばれるものです。体内でビタミンAに変わります。よくいわれるのはビタミンAを摂りすぎると中毒症状が起きるというものですが、これは動物性のもの(レバーなど)から直接ビタミンAとして摂取する場合で、野菜(βカロチン)から体内でビタミンAに変わる場合のリスクは低いといわれています。

体内でビタミンAに変わったカロチンは、まず目によい効果があります。これは網膜の保護に役に立ちます。「夜盲症」(昼なのにあたりが暗く見える)の人にビタミンAが足りていないといわれるのはそのためです。

また、動脈硬化やがんの予防にもビタミンAが役に立つということも研究によってわかってきました。


ビタミンE

血液をサラサラにします。血のめぐりがよくなることで、動脈硬化やそれに伴く脳梗塞などのリスクを軽減し、高血圧なども防ぎます。血のめぐりがよくなるということは、皮膚にも十分に栄養と酸素が行きわたるために、細胞分裂を助けて美肌、美容にもつながります。健康と美容双方に欠かせない栄養素です。


カリウム

体内の余分な塩分を排出するのを助けます。塩分過剰は高血圧のもとになりますので、それ防ぐことができます。ただし、通常の青汁の量ならばそれほど問題はないといわれていますが、塩分排出→腎臓に負担がかかるので、腎臓の治療を受けている人は医師に相談するなどしてください。

代表的な栄養素は以上です。このほかにもさまざまな栄養素が青汁には凝縮されて含まれています。


青汁は、粉末や冷凍、錠剤などタイプはいろいろあります!



青汁は、紙パックに入ったジュース状のものを思い浮かべますが、いろいろなタイプの商品があります。ご自身の好みや生活スタイルに合わせて好きなものを選んでみてください。以下で各タイプを紹介します。


ジュースタイプ

いちばんポピュラーなものです。紙パックのドリンクがほとんどですが、缶ジュースのように缶に入っているものもあります。100%青汁のものもありますし、飲みやすいようにフレーバーを添加したものもあります。

ただし、ほかのジュースと同じように賞味期限がありますので、それまでに飲むことが必要です。また、加熱処理したものは、一部栄養素が減っている可能性もあります(ただ、商品表示を見れば何がどのくらい含まれているのか確認できます)。


冷凍パックタイプ

ジュースタイプと似ていますが、完全に絞ったままの100%青汁をパック詰めして冷凍したものです。飲みたいときに解凍します。本来の「青汁」なので苦みが強くクセがあります。栄養素、繊維などはそのまま入っていますので、青汁を飲む場合はいちばん効果が高いものです。冷凍しているのである程度保存はききますが、常温で放置すると傷んでしまいます。


粉末タイプ、フリーズドライタイプ

スティック状の包みに入った粉末で、好きな時に水などに溶かして飲みます。味付けがされているものもありますし、果物ジュースや牛乳で割って飲めば、お子さんでも飲みやすいものです。持ち運びもしやすく、旅行などに携行することもできます。

また、そのまま飲むだけでなく、ケーキの生地に混ぜたり、シチューに溶かすなど料理にも応用できます。

フリーズドライタイプも同様で、お味噌汁などのフリーズドライをイメージしていただければわかりやすいです。これもどこでも持ち運びができて便利です。


サプリメントタイプ

種類はそれほど多くありませんがサプリメントタイプ(錠剤に固めたもの)の青汁も作られています。これだと、独特の苦さを感じることなく、水で飲んでしまうことが可能です。ジュースというよりも薬に近い感じですね。


青汁とほかのジュースとの違い



青汁と似た飲み物に「野菜ジュース」と「グリーンスムージー」があります。これらと青汁の違いはなんなのでしょうか。


野菜ジュース

なじみのある飲み物ですね。トマトジュースがいちばん有名ですが、ミックス野菜ジュースだとトマトをベースにニンジンやホウレンソウなどいろいろな野菜が含まれています。

野菜だけのジュースもありますが、トマトジュースなどを除くと、フルーツとミックスされているものも多く、果物の風味を強めることで飲みやすくしています。一方で、「フレーバー」「甘味料」添加のようなものあまりはなく、これは青汁と違って、酸味などが強い野菜ジュースに添加しても、味がおかしくなってしまうことが多いからなのです。


飲みやすくするためには、フルーツとミックスになりますので、必然的に果糖(ブドウ糖)が多くなり、それは余計に糖分を摂取してしまうことにもつながります。その場合は、カロリーは高くなってしまいます。また、加糖されていない野菜ジュースであってもカロリーは青汁よりも高めです(これは野菜自体にカロリーがあるからです)。

また、野菜ジュースは基本的に加熱処理しているものがほとんどです。腐敗を防いだり、雑菌を殺すことが主目的ですが、これによって一部の栄養素が失われてしまうこともあります。


このような製造過程で余分な食物繊維が取り除かれている場合もあります。ジュースを「ろ過」しているイメージです。

食物繊維や加熱のくだりは、自分で野菜をミキサーにかければ関係ありませんが、手間もかかります。市販されている野菜ジュースはこのようなものだと考えてください。

野菜ジュースは缶やパック入りのイメージが強いようですが、粉末で水に溶かすタイプのものも存在しています。


グーリーンスムージー

グリーンスムージーとは緑黄色野菜(特に葉物野菜)のジュースにフルーツジュースを混ぜたものです。アメリカなどでよく飲まれています。西洋に昔からある野菜の飲み方です。

イメージとしては「青汁」+「フルーツジュース」と考えてください。スムージーとありますが、冷えていることは必ずしも必要ありません。ただ、熱い、あるいはぬるいフルーツジュースというのもあまりおいしくなさそうなので、冷やす場合が多いようです。


特に泡立てて飲むことも多く、牛乳や豆乳を入れることもあります。日本でも粉末のグリーンスムージーも売っています。

グリーンスムージーは青汁と違ってフルーツありきです。フルーツのないものはグリーンスムージーではなく青汁、または葉物野菜の多い野菜ジュースですし、甘味料だけ添加された青汁は、甘くて飲みやすくてもグリーンスムージーではありません。「フルーツによって甘くて飲みやすい」ということがグリーンスムージーの定義になります。

当然のことですがフルーツが入っていますので、糖分がありカロリーも高くなります。

以上まとめるとこうなります。


■栄養満点ドリンクのまとめ

青汁 野菜ジュース グリーンスムージー
特徴 栄養価の高い野菜や植物を搾った飲み物。 緑黄色野菜や果物をミックスした飲み物。 野菜や果物から作ったスムージー。
メリット
  • 栄養をバランス良く摂取できる
  • 糖質が少なく低カロリー
  • おいしい
  • トマトやにんじんなど
    濃色野菜の栄養も摂取できる
  • 好きな野菜や果物をブレンドできる
  • おいしい飲み物ができる
  • デメリット
  • 原材料によっては飲みにくいものもある
  • 種類は多いがほとんどが通販
  • 糖分やカロリーが高くなる
  • 野菜の味が強く苦手な人も
  • 手間がかかる
  • 果物が多いと糖分が気になる
  • 飲みやすさえクリアできれば、青汁がいちばん優れていそうですね。

    ここから考えますと、青汁は、「生や料理で食べられない『まずさ、苦さ』があるが、栄養価が非常に豊富な青菜、葉物野菜をジュース状にすることで、(我慢して)飲めるようにしたもの」というマイナス要素が非常に少ない優れた飲み物だということがわかります。

    これが青汁の「青汁」たるゆえんだといえるでしょう。結果として、トータルで見ると、ほかのジュース以上に青汁をおススメできるという結論になります。

    まとめ

    • 青汁はもともとあった郷土の飲み物が健康志向で広まって全国で定着した。

    • 「青汁」の定義はなく、入っている野菜の種類はさまざまである。

    • 野菜ジュースなどと比べると、野菜そのまますべてをジュースにしているため栄養価が非常に高い。

    • 青汁に含まれる栄養素はビタミンを中心にして幅が広い。

    • 個人のスタイルに合わせて、さまざまなタイプの青汁があり好きなものを選べる。



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